今や新卒で就職し、同じ会社で定年まで勤め上げる「終身雇用」という
概念はなくなりつつあります。

より高いキャリアを積むために、より自分のやりたい仕事を実現するために、
転職を考え、実行する人もあたりまえのようになってきました。

転職を考えている人は、今の職場環境や雇用条件、仕事内容を
より良いものにしたいと考えて、活動しているはずです。

従って、転職希望先となる企業は条件の良い所に集中することになり、
競争が激しくなります。

新卒採用と同様、第一印象やビジネスマナーは重要視されますが、
企業側も新卒採用とは異なって、即戦力として働いてくれることを
望んでいる場合が多く、経験や実績、スキルの面を重要視する割合も
高くなります。

転職の場合は自分の持っているスキルや、培ってきた経験、実績を
活かして、企業にどのように貢献できるかという明確なアピールを
行わなければなりません。

自分のミッションに従った転職活動

転職活動とは、自分のスキルを活かして会社の利益向上や理念の実現に
より貢献できる場所に移る機会です。

それとともに自分自身の人生のミッションを果たすために、
理想的な居場所へ移動する機会でもあります。

「人生のミッション」と書くといかがわしそうな感じもしますが、
自分がやりたい仕事をすること、自分らしく生きること、
自分の存在意義を見つけて生きること、という自分自身の人生の
あり方について見つめ、考え、実現させていくことです。

自分の人生というものについて、しっかりと時間を取って見つめ、
考えたことのある人はそう多くありません。

自分のやりたい仕事は何か。仕事を通じて実現させたいこととは何か。
自分らしく生きるとはどういうことか。自分の存在意義とは。

「大切な家族に苦労をかけないように守る」
「一人でも多くの人の笑顔が見たいから」
「この仕事でNo.1になる」

など、一人ひとり目的や存在意義は異なります。
自分なりの目的や存在意義を見つけ、それに適した
転職活動を行うことが重要です。

転職活動において、給与や雇用体系、就業条件などは目につきやすく、
とらわれやすいものではありますが、それらはミッションを果たすための
環境の一部に過ぎません。

自分のミッションを果たすためには、それまで勤めていた業界とは
まったく異なる、未経験の分野へ転職することもあるでしょう。

その場合においても、自分の理念や価値観、存在意義が固まっており、
積み上げてきた経験や実績、スキルが新しい会社でどのように活かせるか
明確にアピールできれば、転職先でも活躍できます。

転職を考えられている方は、
まず自分が仕事で成し遂げたいこと、仕事を通じて実現させたいことは何か、
ということについて考えてみてください。