役職別ケーススタディ

管理職に求められるビジネススキル

管理職に求められるビジネススキル

管理職では、現場で必要なビジネススキルとは、
異なるものが強く求められるようになります。

特に大きな違いは、現場では作業を行うためのテクニカルスキルが
重要視されていたことに対し、複雑な物事の本質を的確にとらえ、
わかりやすく伝えるコンセプチュアルスキルが求められるようになります。

それまでの仕事よりも大きな、会社の理念や方針に従った事業に取り組み、
より細かな企画として実施すべく的確な指示を行わなければなりません。

それまで培ってきた経験や知識、社員やクライアントとの信頼関係を
もとにより高いレベルへのスキルアップと新たなスキルの獲得が
必要となります。

会社の存在意義、理念を理解し、一貫性のあるスキルを身につける

より高いコミュニケーション能力を身につけるとともに、
コンセプチュアルスキルを高めるにはどのようにすれば良いでしょうか。

より高いレベルへのスキルアップをするためには、
より高いレベルから物事を理解し、一貫性を持たせる必要があります。

ビジネス心理学のNLPの共同開発者であるロバート・ディルツ氏が
体系化した「ニューロ・ロジカル・レベル」というモデルがあります。

ニューロ・ロジカル・レベルには、以下の6つのレベルから
成り立っています。

  1. スピリチュアル
  2. 自己認識
  3. 信念・価値観
  4. 能力
  5. 行動
  6. 環境

「自己認識」は、自分の役割やミッションを意識するレベル。

「信念・価値観」は、自分が信じていること、大切にしているものを
意識しているレベル。

「能力」は自分の持っている能力、「行動」は自分が行う行動、
「環境」は自分の身の回りの環境を表します。

「自己認識」より高いレベルにある、
「スピリチュアル」とは、自分自身と世界、自分自身と宇宙との
つながりを意識するレベルです。

この6つのレベルは互いに影響しあっています。

自分自身の能力や行動が変わると、
自分の信念や価値観が変化するための影響を与えます。

また「自己認識」や「信念・価値観」が変わると、
行動の変化を起こし、それによって能力の向上、環境の変化を
起こしやすい傾向があります。

これらのニューロ・ロジカル・レベルを統一させることで、
自分の中に軸を作り、自分のミッションを明確にする、
つまり、会社の理念や方針を理解し、的確な指示を与えることが
できるようになります。

会社の存在意義、会社の理念、社会にもたらす価値観を理解し、
それを実現するために必要な能力、すべき行動、整える環境が
明確になります。

そして能力、行動、環境を整えるための的確な指示を与え、
実現させることで、会社のミッションを果たすことにつながっていきます。

管理職以上に求められるスキルは、
現場以上のスキル、コミュニケーション能力に加え、
より高いレベルのビジネススキルです。

会社の存在意義の理解と、それを実現する行動、環境を実現すべく、
自分自身の中にぶれない軸を作ってスキルを高めましょう。