私がビジネススキルの中でも、最も重要と考えているものが、
コミュニケーション能力です。

テクニカルスキル、コンセプチュアルスキル、
ビジネスマナーやロジカルシンキングなども重要なのですが、
このコミュニケーション能力が欠けていると、
仕事において成果を出し、成長していくのが難しくなります。

コミュニケーション能力を高めることで、
業務を効率的に進められるだけでなく、
昇進しても相手の能力を十二分に発揮させ成長させることができます。

コミュニケーション能力は、とても奥深いもので、
そのスキルはさらに細かく分けられます。

相手の話を聴くヒアリング能力、相手を説得したり納得させたりする
説得・交渉力、相手の長所や特徴を見極め、得意な分野で能力を活かす
マネジメント力など、さまざまなものがあります。

コミュニケーションの基礎となる「信頼関係」を築く

コミュニケーション能力を高める上で、
相手とのコミュニケーションを深めるためは、
まず「信頼関係」を築くことが重要となります。

相手との信頼関係が築けていない状況で、
相手を説得したり、指示を出して作業をしてもらうとしても、
不審がられたり、拒絶反応をしめしたりして、
お互いに満足のいく結果を得ることができません。

最大限の効果を得るためにも
できるだけ早く「信頼関係」を構築することが大事です。

できるだけ早く信頼関係を築く方法は多くありますが、
ビジネス心理学のNLPの手法として「ペーシング」というスキルが
活用できます。

ペーシングは相手の声の調子や高低、声の大きさ、リズムなど、
相手の話し方に合わせるものです。

相手が速くリズミカルに話す人であれば自分も速くリズミカルに、
相手がゆっくり落ち着いて話す人であれば、自分もゆっくりと
落ち着いて話します。

ペースに合わせることで、相手が親近感を抱きやすくなり、
信頼感を抱きやすくなります。

相手との信頼関係が築けていると、
自分の意見も伝わりやすくなり、交渉や業務の依頼などもスムーズに進み、
成果となって現れます。

コミュニケーション能力を高める上で、
まず最初に相手との信頼関係を築くことを大事にしましょう。